「我」(かなりネタバレ)。

大阪での単独ライブは「才」「業」に続き3回目ですが、藤森駅がある沿線住まいwの私にしてみれば京橋花月は利便性もよくてよかったです。席が前の方だったので詳しくは分かりませんが、キャパも程よく感じたし。例によってw年齢層幅広かったなーと。
昨日も書きましたが、とにかく去年までの彼らの漫才とは違う漫才を見れたように思います。ネタバレしない範囲で行くと、前々からいわれてた「フリートークと漫才の剥離」が大分なくなってたように思えて。練習してるはずなのにいろいろ自然だったんですよね。もちろん荒削りな部分も多かったですけど、本当新しい“オリエンタルラジオの漫才”がスタートした、という印象が強いです。ぜひ多くの人に見てもらいたいですね、今回のツアーは。
以下ネタバレしまくりです。メモ取れなかったんで抜けあるかと。あと席が慎吾くんの後頭部を観察できる側w(見るたび思いますが、本当に彼らはお互いを見てネタしてますね(笑))だったのでどうしても偏りあるのはご了承ください。






















「我」大阪レポ
構成としては「才」みたいなブリッジなしで複数ネタをつなぐ形。ただし1つ1つが長いネタになってたのが「才」との大きな違いで。1ネタあたり10分ぐらいだったでしょうか。
終了後のいい意味の疲労感が何かに似てるなと思ったら当たり回の無限大のように思うので、フリートークのよさがうまく漫才になってた…とまではいいすぎかもしれませんがw去年までとは違った漫才の姿を見れた印象が強いです。
男前ランキング(2人とも本来より順位下がってた気がw)から「モテるために何をしたらよいか」が全体的なテーマになってて。つか男前ランキング普通(慎吾くん)とひどい(あっちゃん)コンビてwwあっちゃん→慎吾くんの普通は聞き慣れましたが(笑)、慎吾くん→あっちゃんのひどいはなかなか言いやがったな、と思いましたw
その辺のフリートークからすっごい自然にネタ部に入ってた(本当にいつのまにかネタになってた)のが彼らのよさが出ててよかったなーと。

  • バイク

免許持ってないけどバイクに乗りたいあっちゃんが乗ってる“てい”で慎吾くんの問い詰めにとぼけ続ける構図。慎吾くんがあっちゃんを問い詰める形はこれまでなかったように思いますが、設定の自然さもあって本当にフリートークの延長上な感じがしました。コ○ンみたいな慎吾くん(@あっちゃん)がなんか好きw個人的にですが、純粋な漫才としてはこれが一番好きかもしれません。
ハプニングとしては開始早々あっちゃんの大スプラッシュが(笑)。決して某テーマパークのアトラクションではないと思いますけどw綺麗な軌道描いてましたねー(笑)。あと慎吾くんの処理する自然さはもう慣れっこなんだろうな感を強く感じましたw

  • 韓流

韓流スターみたいな片言になってみる慎吾くんと指導するあっちゃん。これと次のが構図としては似た感じでしょうか。あっちゃんが韓流スターの真似うまいのが印象的ですw

  • 演歌

氷川くんみたいに年上受けを狙う、というわけであっちゃんが慎吾くんを指導しつつ歌いまくる2人という構図。あまりオリラジで歌ネタはなかった(あえていうなら慎吾くんピンネタぐらいか、武勇伝はリズムネタだがこれは動きさほどなかったし)ので新鮮でした。
ここはあっちゃんの合いの手に爆笑でしたw決して37点(自己申告38点)の歌ではなかったように思いますよ。そりゃ慎吾くんの方がメロディアスだったけどさ(笑)。あの曲はお米刑事に続き着うたにしてほしい一曲ですな。

  • モテる男

ライダー風から始まりダイゴ風歌舞伎風と次々にボケていくあっちゃんとMC風に問い詰めていく慎吾くんの構図。構図としてはバイクのに似てますな。あっちゃんのティッシュwと慎吾くんのダイゴの真似がww

  • あっちゃんのターン

ここがある意味一番の「我」ですねw
タイトルからして文字で非常に表しにくいので困ってるんですが(笑)あっちゃんの暗黒っぷり全開wwいろいろあったはずなんですけど、笑いすぎて1人中田内閣しか覚えてない惨状(苦笑)。
このくだりはあっちゃんの暗黒っぷりを欲する人にはぜひ見てほしいですね。何か光臨してたよ、あれは。正直本人すっごい楽しそうだったし(笑)。
それに対する慎吾くんの「どういうこと?」ツッコミ(次のネタかも)がいい味出してました。どうしてもあっちゃんのぶっ飛んだボケが目立ちますが、慎吾くんのツッコミもらしさが出ててよくなってましたねぇ。

  • カリスマ漫才

↑の流れなのでこれまたあっちゃんっぷり全開wここも文字では非常に表しにくいです(笑)。後にここが一番不安だったと言ってましたが、本当にあっちゃんの「我」があふれてましたねぇ。本当にやりたい放題すぎですwてかそんだけやっといてネタ作ったの慎吾くんて言い張るなよおい(笑)。
つかネタ合わせしてるはずなのに、慎吾くんの巻き込まれっぷりが自然きわまりなかったのも印象的です。あの自然さがあるからあっちゃんの変人っぷりが際立ったといいますか。緩急がうまくついていた印象です。

  • 死に方

慎吾くんがあっちゃんに殺される→復讐しようとあっちゃんの元にでたという構図。設定は本人らのままなんですが、シチュエーションコントに近いネタです。
まぁ題材からしてwこれまたあっちゃんっぷり全開なんですが、前2ネタと違って慎吾くんも大きく関わってる流れなのでまた違った意味でブラックネタになってました。つか、あっちゃんが言うブラック要素より慎吾くんが言うブラック要素の方が怖く感じるのはなぜなんでしょうw
昔やった「禁止」ネタ的なのが好きならいいと思いますw今の2人でブラックネタやるとこうなるのね、と。ゴーヤをむさぼり食うwあっちゃんがツボです(笑)。あとやっぱりうさぎなのね、と。

  • 後説

30分程度とかなり長くトーク
ラジオ等での発言の通り去年までは基礎をやったので今年は応用というか「我」を出そうとした結果がこれらしく。特に後半(主にカリスマ漫才)のできを心配するあっちゃんwいやいや「我」全開でよかったと思いますよ。
ちなみに「我」はDVD化するつもりらしい(!)んですが、月1ゆえに内容変更の余地かなりあるみたいで、数ヶ月スパンで見てほしいといってました。
あと楽屋でにしみねきさく氏(2人の同期だがNSC出た後消息不明→新喜劇に入団)と再会した話をしてました。ただあっちゃんはあまり話さなかったようで、そこを慎吾くんに突っ込まれてたんですが、またお互い成長してから番組とかで話したいと言ってていいなーと思いました。
あとは関西の番組事情を心配する2人。明瞭な答えは出てませんでしたが、正解から言うと関東−ワラ塾・ヤリキレナイ川になるはず。つか冷静に考えたらエムエム見れないとかなり過酷…ごほごほ。
ここから質問タイム。つかこのあたり最初から目立ってたおばちゃんがすごかったですwてかKYとしか言いようがなかったぞ。
今後は10月ぐらいまでやる予定だが札幌以降はふんわりしてるらしいです。最後は東京でやるってたかな。
ステージの左右にあったあっちゃん絵の話もしてました。当人曰くこれが描きたくてツアーやるとかwいろいろ含まれてると言ってましたが、分かりやすく眼鏡があったのがさすが、というか。
あと「彼女はいますか?」という質問で苦笑する場内(笑)。皆さんよく分かっていらっしゃる。
YOSHIYASU的なネタは気分なのでまた別の感じでやるかもーと。このくだりであっちゃんの話をふんふん聞いてた慎吾くんの「参考になるわ〜」の慎吾ちゃんぷりがさすがですwあとあらびき団の話もしてましたが、あれは慎吾くん向けというあっちゃんの分析は正解だと思いますw
あと緊張しない方法を聞かれて逃げ出したいぐらい緊張する、というあっちゃん。でも準備するだけしていい緊張で本番を迎えるようにしたらよいと言ってました。彼曰わく悪い緊張は準備してないからだそう。一方慎吾くんは普段はあまり緊張しないけどしまくったら大変らしく。これはよく聞く話(去年のM-1期のラジオで「慎吾の緊張は底なし」とあっちゃんが言ってた)ですが、アメトーークは禁句ですよねそうですよねと思ったのは私だけだと思いますwつかこのくだんのあっちゃんの言うことが素晴らしかったので、慎吾くんの発言通りあっちゃんの講演会ぜひ見たいです(笑)。
あと無限大トークライブは関東分をある程度やったら関西でも検討するそうですよ。その質問に私含め場内が強く同意してたのが、みんなやっぱ無限大を欲してるんだなーと思いました。

  • まとめ。

てなわけでツアー初日初体験だったわけですがなかなかいいもんですね。あんないい緊張感は久しぶりです。
あっちゃんも言ってましたが、去年までとはまた違うオリラジの漫才を見れたように思います。特に後半の教科書捨て具合がすごかった(笑)。しかもいい形で捨ててたのが印象的です。10分とかで起承転結つける形が本当フリートークみたいな感じで2人のよさが出てたし。どこまでがトークでどこからかネタか分かりにくかったのも特徴的です。今回は本当新しい“オリエンタルラジオの漫才”の形がスタートしたように感じました。
まぁM-1とか考えると4分とかでうまくまとめないといけないのが難しいとこですけどね。よく考えれば、例のアンケート事件wもまとめるのが難しいとこから来てる面もあるし。でもショートネタ全盛の現在においてロングネタができるのは強みかもしれないです。それをテレビで見せる機会がないのはすっごい残念なんですけど。今考えると武勇伝は明らかにショートネタですが、そこは戦略としてやって(にしみね氏のくだりの話が印象的)今はロングネタをやってるわけだし。
もちろんまだまだ荒削り感はありましたけどね。その辺含めての半年ぐらいスパンでのツアーなんだろうし。ここからどう持っていくか今年もwktkがとまらなそうでなによりです。